Innovators’ Academy – beginner –
2017年10月1日に設立された、大阪大学Innovators’ Club(i-Club)は、イノベーション・新規事業・スタートアップ・学生起業等に興味のある人たちが集まるコミュニティ。今回は2021年9月2日、3日、6日、7日に実施されたInnovators’ Academy Autumn School 2021の講義動画を視聴する。
【Day1】1コマ目:知財戦略とオープン・クローズ戦略
視聴日:2025/03/25
「知財を取るの事は基礎で、どの様に活用するかが大切」
独占、連携、信用
知的財産権の種類
・創作意欲の促進(知的創作物についての権利等)
・信用の維持(営業上の標識についての権利等)
特許庁に出願(申請は素人用語)必要なもの、範囲は狭い
特許県、実用新案権、意匠権、商標権
ノウハウはあえて特許出願しない場合も
手続きの流れ
出願→公開→審査請求→審査→拒絶→審判
発明の内容を先に対外公表してしまうと特許が取れなくなる。
1年以内に外国(各国)に出願が必要(制度的には世界共通)
・21世紀は需要が供給を下回り、ビジネスモデル、データ等の無形資産が重要に。
・オープンイノベーションはスピードとwin-winが大切で大企業はスタートアップを支援する立場をとる。
戦略とは
現状維持では衰退し、世の中の動向に合わせると競争が激しく普通である。とるべき戦略は"ありたい姿"意思と新しい価値の創造や市場ニーズの変化を起こすことが必要
スタートアップは目的を最初に立ててバックキャストを意識する。特許権は20年間、短期的な目的では知財は必要ないかもしれない、今のニーズで権利化しても将来のニーズは変わっているかもしれない。
つまり、知財は今のビジネスの為のコストではなく、投資であり、将来のビジネスの為の資産である。
経営デザインシート(KDS)の活用、権利だけで守れない部分は契約も大切。
【Day1】2コマ目:破壊的イノベーションのためのジョブ理論
視聴日:2025/03/25
イノベーションのジレンマ→ジョブ理論
帆船から蒸気船への移行は性能が上回った時ではなくて、定期航行が可能になったからである。
破壊的イノベーションは低成長から高成長し、急激に衰退する。既存ビジネスが活況である時に、代替手段や将来に投資するのは難しい。なぜなら、一定数ニーズがある為、大規模なマスが消化できるレベルを超えて持続的イノベーションが行われてしまう。人間の認知の問題。
産業シフトのサイクルが1983年時の30年から2013には18年へと短くなっている。
ローエンド破壊と新市場型破壊がある。今でも不満や不十分なものは何かと考える為のジョブ理論
「jobs to be done」
「本質的にやりたいこと、やらなくてはいけないこと」
他の商品と比べて優れているのではなくて、ユーザーに新たにやって欲しい事でもなくて、世の中にとって正しい事でもない。選択肢が無くて仕方なく行っていることもある。
解決してくれるjobと解決してくれないjobに分ける
機能的、感情的、社会的
ユーザーが気づかないニーズがある。
「ユーザー」(特定の属性)は「状況」において「課題」を解決したい。
【Day1】3コマ目:アウトカムデザインから始めるイノベーション
視聴日:2025/03/25
イノベーションとは、
新しいものを生産する、あるいは既存のものを新しい方法で生産することであり、生産とはモノや力を結合する事こと
ヨーゼフ(1883)
アウトカムとは
提供者ではなく、受益者にもたらされる成果であり、究極の目的、未来像
相手の背景を知ろうとし、主張を理解しようとし、合意できるアウトカムを作り、心理的安全性を確立する。
【Day1】4コマ目:チームビルディング
視聴日:2025/03/29
「良いチーム」と「悪いチーム」の差は何か?
当事者意識が大切で部外者感ではよくない。
メンバー、共通の目的、コミュニケーション
何故わざわざチームを作るのか?ルールが変わる。
個の天才ではなく、沢山の才能を集める事で、良い結果を出す。
多様性とは違いを尊重すること、そしてダメな事を決める。
グッドアンドナウ、共通言語、今後やりたいこと
良いところを見つけて個性を最大限発揮するコト
【Day2】2コマ目:事業開発におけるルールメイキング
視聴日:2025/03/30
権利(国との関係)は公共・他人の利害調整が必要となる。
業界の質を維持するための業法を国が決めている。
大抵の事は法律の枠の中に収める事ができる。
大事なのは法律の趣旨に立ち返って考える事。先行して走っている事業者に聞くと良い。
サービスを誰にどのように利用してもらい、何を大事にしたいのか、その目的を達成するために必要なルール(不特定の相手)を考える。
ダメな事だけでなくて、どの様に使って欲しいのかを示す。
「法とは願いなのである」
契約書(特定の相手)とは交渉の議事録、話し合いの結果や抜けが無いか見つける。ひな形を活用したり、文字に起こすことが大事
【Day2】4コマ目:事業成長につながるコミュニティ形成
視聴日:2025/03/30
助け合える関係、ならではの愛着
ビジョン(夢)とターゲットを決める。ターゲットに刺さる価値観
大きすぎないことも大切、うちわにならず、新しい人を迎え入れる事も大事
【Day3】1コマ目:イノベーションと問いのリフレーミング
視聴日:2025/03/30
哲学的思考
【Day3】3コマ目:ビジネスモデル
視聴日:2025/03/30
ビジネスモデルキャンバス
届ける価値→わかりやすい価値→惹きつける価値→使ってみてわかる価値
顧客理解が深くないといけない=マジョリティー、アーリーアダプター価値理解に差がある。
=いい課題GAP理想とのギャップ望んでいるものを深く考える。
チャネルは高価な場合は直接売る事。
ピラミッドモデル、トッピングモデル、マージンモデル、セット価格、フリーミアムなどの利益モデルを知る。
主要リソースは届ける価値が増大するもの
感想
講義を通じて、起業には考えていた以上に価値は何かや課題は何かをより具体的に考える創造力が必要だなと感じた。